2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ティッシュで拭き取り、処分するような読書。

それは性欲処理に似ているかも知れないからな。何かのコンプレックスが俺を動かしているのか、単に色んな事を知りたいだけなのか。読んで、ゴミ箱ではなく本棚に収める。そりゃまぁ、あそこまでの虚しさはないから、単に知りたいだけなんだと思いたいが。 ハ…

また本だ。

読んだはいいが、書いていないネタが残っているから、一応書いておこうか。 ジョナサン・スウィフト著「ガリヴァ旅行記」読了。ジム・トンプスンが私淑している理由を探りたかった。だがそれは、読めば一目瞭然だった。メルヘンなどではない。ファンタジーな…

絶望演習としての読書。

最近は本のことを書いていなかったから、結構溜まってはいるんで、徐々に小出しに。 永沢光雄著、「AV女優」読了。世の中普通人の面していたって狂った悪人は大勢いるように、AV女優だって仕事でセックスしているだけであって、セックスが好きでも、仕事とし…

力を手に入れた奴ら、それぞれの行使法。

先日はパルコミュージアムにて「サンダーバード・イン・ジャパン」展へ。 俺が物心ついてから、かなり初期の段階で残っている記憶が「サンダーバード」だ。でもその古い記憶は通して観賞した記憶ではなくて、たまたまチラ見した、そのビジュアル的なインパク…

今年最後の行。

映画の日は結局四本。この前書いた「武士の一分」は別として、今年は邦画が洋画の興収抜きそうだと?知らねぇよ。字幕読めない馬鹿が増えてるだけだと思うね。スクリーンで観るからには、どうしても洋画がメインになっちまう。 そこで一本目、「007/カジノ…

卑怯者に告ぐ、人間の一分。

毎度の映画の日、その二本目に行った「武士の一分」について、今回は特別に一回分割いて語ってみたい。 山田洋次時代劇トリロジーの最終作であるこの作品は、物語が驚くほどストレート且つシンプルで、込められたメッセージの迷いのなさが胸を打つ、活劇とい…