新たな障害、そして希望。

 前に俺があまりにもヒマそうなんで、見かねた友人が俺を合コンに誘い出し、そこで会った女とマンガの話になり、欲しいマンガがあると言うのでマンガ調達に関しては多少心得があるので、調達してやったわけだ。その時長途俺の住まいの近所に、前から気になっていた薫製料理屋があり、その話になり、場所もよく分からない上、独りで行くのもなんだからとそいつを誘ってしまった。所が誘ってしまった後、あることに気がついたんだ。
 それは、合コンみたいな強制的に口を開かなければならない場でなければ、日常で会っても俺からは決して口を利くことのない相手だったってこと。それは利けない程の高嶺の花なんかでは間違ってもなくて、いくら話題が合っても、口を利きたくない相手、と言うことだ。つまり外見に大きな問題を抱えているのです。俺はあくまでもそこの料理が他の奴と行く時に役立つと思って行って見たかっただけなんだが、欲しがっていたマンガをその時、見せてと言っただけなのに貸されちまった。普通、欲しがっていてようやく見つかったものを、すぐにそう人には貸さないだろう。だから・・・余計にウザい念を感じて不快だね。返すためにまた会わなきゃならないのも憂鬱だ。面倒な障害だぜ。

 それとは別に、友人がバーテンとして勤務しているバーで、ちょっといい出会い。その子はいきなり携帯番号を教えてくれた。俺が知識をストックしている、刺青やピアスの話を聞きたいんだと。いいとも、心ゆくまで話してあげる。キミは俺が自発的に口を開きたくさせてくれる希有な人だから。やっぱ生きていく上の希望は必要だね。ちょっと携帯にダイレクトにかけるのは勇気がいるが。
 それと同時に「四日間の奇蹟」も読了。下らない話だね。読んでいるのも苦痛だった。それというのも貸してくれた友人(女性)に返したいから。返すために、前に調達してあげたマンガの代わりに、一緒にとしまえんに行って欲しいから。彼女じゃなきゃダメなことは決してないのだけど、としまえんじゃないとダメなんだよ。過去に植え付けられた壮絶に不快な記憶を上書きするため、そのお手伝いをしていただければと。多忙な仕事をしていて、さらに選ばれた職業である彼女の返事は不明だが、そりゃ希望はたくさんあった方がいいもんね。

 今日はFOXさんに招待いただき、ウディ・アレンの新作「メリンダとメリンダ」試写へディレクターのOさんを誘い六本木へ。俺、初ウィル・フェレルだったんだけど、ウディ・アレンが自分の心情を一番投影しているキャラだったからかも知れないからか、かなり笑えて大満足。クロエ・セヴィニーも珍しくやる気があって、かつ欲情させてくれた。アマンダ・ピートは健康的なので、「恋愛適齢期」寄りのキャラじゃなくて今回みたいなビッチの方が不快で存在感あるかも。明日はUIPさんに招待いただいた「フォーガットン」の予定。無茶なオチは気になる方なんで楽しみだ。恋愛適齢期 [DVD]四日間の奇蹟 (宝島社文庫)メリンダとメリンダ [DVD]フォーガットン [DVD]