2007-01-01から1年間の記事一覧

内圧に応えた映画の覚え書き。

ゆえに、これは浣腸ではない。下痢に近いかも知れない。循環が過剰になる、俺は下痢が好きだ。これは情報の代謝なのだ。 パンドラさんのご招待で、松竹試写室へ、ソクーロフの新作「牡牛座」試写へ。晩年のレーニンを描いた作品だと言われなければ、普通の耄…

映画浣腸、その三。〜野望編〜

俺が初めて沖縄に降り立ったとき、劇場でかかっていた「アルマゲドン」。まだテレビで思い出したようにやっている。俺はその時、世界が終わるときには一緒にいたいと、俺に泣きながら言った女と一緒に観ていた。だからベタベタで考証もへったくれもない映画…

映画浣腸、その二。〜復讐編〜

事あるごとに、俺から「全員ぶっ殺す!」と、意味のない殺戮衝動を引き出す、思い出したくない女。俺はこの女に何をされたのかさえ、厳密には思い出せない状態のまま、“抑圧された記憶”って奴になってしまったこの残骸を、幼児退行してしまい、異常に感情的…

映画浣腸、その一。

最近ある事態が俺の周辺で進行中のため、あまり書くことが出来ない。もちろんある事態とはテロとかそういうのではないが、大事なことなので、当面はそれ重視だ、しかしクソは溜まる。だから出しておく。最近見た夢で、あの女が、俺に肛門性交を懇願していた…

精神の限界に際し、

街は孤独に生きている人間を排除しようとしている。 それが真空嫌悪。 疑い、真実に至りたいと、荒野をさまよう人間は、街には不要なものなのだ。 それがオレ=真空という確信。 当たり前のように、つがって、欲情して、オマンコして、中出しして、繁殖して…

Wet dreamが呼んだ映画ども。

かつて俺に淋病を伝染させた、イタリア系オーストラリア人留学生、ジョセフィーナ。彼女は食い詰めた某お笑い芸人がプロデュースする、外国人女性を集めたクラブに就業するために、再度日本に戻ってきた。 俺は、俺の、死んでしまった天使たちの中でも、俺を…

only...GRINDHOUSE!!!!!

お前への想いを土に埋める。 お前との思い出を土に埋める。 この暑さだ、素早く土に還ってくれるだろう。 でもそれができないから、 何度心でそうしてもできていないから、 こうして書いている。 そんな堂々巡りの思考、夏の憂鬱なのか、単なるフラッシュバ…

クソの実在を裏付ける、素晴らしき暴力映画たち。

かつて「ファイト・クラブ」の中でタイラーは、人間は基本的には、喧嘩を売られたら、回避しようとするものだ、というようなことを言っていた。 でも実は、この日本においては別の事態も進行していることは忘れてはならない。 ニュースなどで「モンスター・…

薬物脱獄パピヨンの走り書き。及び絶望。

何とか更新することは出来たが、別に危機が去った訳じゃない。相変わらず上でスズキ(仮名)はやりたい放題だ。大家にも言ったが、「何とかする」と言いながら、一週間後に進捗を確認すると、手をこまねき、「まだ何もしていない」という呆れた答えが返って…

わがタイラー・ダーデンの正体。

相変わらず上階でオマンコばかりしている男がいる。明け方、あまりにもうるさいので天井をつつくと、意外なことに逆上して訳の分からない怒鳴り声を上げながら、床を数人がかりで激しく叩き返して来やがった。そう、善人ぶって引越時にタオルなんか寄越して…

“ビッチ”と“不信”にまつわる映画と小説など。

もちろんドメスティック・バイオレンスというものは、それが事実で一方的なのであれば問題だし、とても哀しいことだ。 だが、女が凶器を持って暴力を行使しても、ドメスティック・バイオレンスと見なさない風潮に対し、男は凶器を持たず、素手であっても女の…

地獄巡りの本読み記録。

確か最近頻発した銃犯罪か何かのニュースで、もう女ですらないクソババアが、インタビューに答え、「女性と子供が安心して過ごせる町にして欲しいですねぇ・・・」とか言っていたが、こうしたどうしようもない土人の言うことはテレビで流すべきではない。あ…

暴力ポルノ四本立、優劣の実態。

石立鉄男が死んだ。70〜80年代テレビを席巻した、最強のイケメンの死。俺は肯定派なんだが、あのキャラのどこに、そこまでの激モテキャラを醸成する部分があったのか、個人的には謎も多い。実際の彼は硬派な人だったそうだが、周囲のイメージはエースコック…

“生命の使い道”が学べる映画について。

先日は、P2さんのご招待で「怪談」試写へ。数知れず映画化された、三遊亭円朝の「真景累ケ淵」、今回は、中田秀夫による再映画化。はっきり言って、怖さを楽しむ作品ではない。当然、物語を知っている人には、よりそのショック度は低いだろう。 それでもこの…

一度きりの暗黒によせる、一度きりの愛、そして宣戦布告。

アンドリュー・ヴァクス著、「凶手」読了。俺は正直言って、ヴァクスという作家には全く興味がなかった。そして今に至るまでもあまり興味が持てない。 何故なら、ヴァクスの児童虐待を告発する為に小説を書くという志は、俺にはあまり重要ではないものだし、…

映画鬼哭道を往く日、その(赤い)収穫。

何人かのバカ観客がストロボ撮影されたシーンで気持ち悪くなったとか、「バベル」について、そんなのいちいち報道すべきじゃない。そんなのはニュースにもならないクソだ。 そうした現象が世界で続発しているならまだしも、そんなの脳が未熟な、映画を観る資…

映画における“贅沢”を判断する好例たち。

先日はP2さんのご招待で、北野武の新作、「監督・ばんざい!」試写へ。今回の作品は、制作を伝え聞いた段階から、前作「TAKESHIS'」と相当に深い関係、もしくは敷衍しているものではないかと目していたが、その意味においては予想は外れていなかった。 ただ…

愛の敗北についての映画的考察+α。

ヴァージニアの32人殺し。俺はコロンバイン高校だけじゃなく、こういう戦争以外の大量殺人が起きるといつも思うんだが、こうした人間が一定周期をおいて出現することによって、被害者として殺される人間がいるのはもちろんだが、しばらくの間は、それをやり…

現実の暴力、そして肉体言語としての太古と現代の暴力。

最近、現実より夢の方が楽しく、遙かに現実を超越した、俺の無意識が作り出す、強烈なイマジネーションの世界を飛び回っているので、現実の約束などに遅刻することが多く、事実すっぽかす事も多数ある。でも、そんなことをどうでも良いと思えるほどの、ここ…

暴力と闘争へ追い立てられる人類=自壊?

先日葬儀後帰宅したところ、「フェイク」のパチーノみたいにジャージを着てくつろぎながら観たい、NHKの良質な動物ドキュメンタリーで、敵対する群れの子供を捕らえたチンパンジーが、みんなでよってたかってバラバラにして、モリモリ食ってたね。果物でも食…

太陽の死と、ばあさんの死。

20世紀FOXさんのご招待で、「サンシャイン2057」試写へ。太陽へ挑むSFと言えば、タイトル的にも内容的にも「クライシス2050」を思い出す向きもいるだろうが、これはダニー・ボイルの新作であり、アレックス・ガーランドとの三度目のタッグである。しかも主演…

追ってきた悪霊への対処法とは。

今俺は非常に強いショックを受けている。というのも、沢尻エリカの実家のレストランが閉店したと「週刊現代」で読んだからだ。 別に俺はこの小便臭いガキのファンでも何でもない。でも、杉並区の店ってことで写真と店名が「リラズ・テーブル」と出てて、それ…

いい映画の条件って・・・?

最近、火曜日になると上の部屋に住んでいる住人がオマンコをおっ始めやがって、女のヨガり声とか、男のしょうもないピストン運動の振動とかが下に響いてきて迷惑この上ない。「オマンコは立ちバック以外すんじゃねえ!」と上に向かって怒鳴ったり、日本刀(…

人間だけでも出来る怪獣映画の可能性。

頭の中に名前が明滅する。理性で呼びたくはないが、頭の中で勝手に呼んでいる名前が。最近その頻度が高まっている、ような気がする。俺は俺自身をよからぬ狂気の衝動に委ねないために、余計な薬物を医者から処方させることで、どの程度まで自分自身から外に…

暴力表現後進国、この不甲斐なき日本。

俺の先輩が、とある日記に「独り言」についての興味深いことを書いていたので個人的に送ろうと思ったが、それでは面白くないので嘘でも何でもない俺の最近の独り言ベスト3を先に書いてみたい。1.「ブッ殺すぞ、この野郎!」(使用例:芸人の出ているテレビを…

エドワード・バンカーとの、八年間の回り道。

エドワード・バンカー著、「アニマル・ファクトリー」読了。とうとうこれで、一昨年没した、伝説の作家の全作品を入手し、読破することとなる。長い旅だった。あれは確か8年ほど前、「ドッグ・イート・ドッグ」を手に取ったのが始まりだった。「あの頃のわた…

“勝ち負け”ではない考察を深める為の吸収+α。

テレビを見て騙されるバカが怒るのは筋違いだ。メディアにコントロールされて、受け取る情報を疑いもしない自分を恥じろ。そんなものを信じている時点で主体的に生きる人間であることは放棄しているんだ。そんな奴には実は怒る権利も放棄していて、そんなも…

下ネタに代表される、視覚の説得力つながり。

東芝エンタテインメントさんにご招待頂き、「蟲師(むしし)」試写へ。俺は原作のことは良く知らない。それでも大友監督が、自らの企画は多くあるだろうにもかかわらず、敢えて他人の原作作品を、しかも実写でやろうと思ったのか?という動機が知りたかった…

アフリカを汚した奴らの正体。

ワーナー・ブラザーズさんのご招待で、「ブラッド・ダイヤモンド」試写へ。 立て続けに公開されるディカプリオ作品の第二弾。最近はいい仕事の選び方をしていると思うが、まだまだ日本では正当に評価されているとは言い難い。しかし、今回はルックス的にも一…

(以下の文章で本書の結末や細部について触れています。ご注意下さい。)

←なんて事を書くまでもなくトンプスンとチンポのイメージは密接で、ただ、こう書くとお定まりの男根主義の様なものかと誤解されるかも知れないが、そうではない。「残酷な夜」(「サヴェッジ・ナイト」)の主人公は最愛の女に斬り刻まれ、自身がペニスの様な…