いい映画の条件って・・・?

 最近、火曜日になると上の部屋に住んでいる住人がオマンコをおっ始めやがって、女のヨガり声とか、男のしょうもないピストン運動の振動とかが下に響いてきて迷惑この上ない。「オマンコは立ちバック以外すんじゃねえ!」と上に向かって怒鳴ったり、日本刀(模造刀)を鞘付きで天井に叩き付けてみたりするが、あまり効果がない。でもよく考えると、これは「ファイト・クラブ」と同じシチュエーションだ。俺がエドワード・ノートンなら、上でオマンコしているのは上の住人ではなく、俺自身の分裂した人格な訳で、要するにタイラー・ダーデンであるかも知れず、ならば上のクソ女をフィスト・ファックして蹂躙しているかも知れないのは紛れもない俺なんで、それはそれで快感だ。俺は結構働いているつもりなのに、カネが一向に貯まらないのは、俺が上の部屋の家賃も払っているからなのかも知れないし、いくら寝ても寝足りないのは本当は寝ているんじゃなくて・・・なんてな。


 人間を人間と扱わせない、家畜のような人間しかいないクソ職場の話を、薄々察していながらも受けて異動した俺だが、やはり酷すぎる。こいつら、休憩でもテメエのデスクでカップラーメン啜ったり、残飯みたいな弁当貪ったりで、相当酷い。これは人間扱いされてないんだし、それに気付いていない人間のなれの果てだ。それでもキチンと仕事をしている?ふざけんな。それはそこで働いているのが不感症の馬鹿だからだよ。
 俺はいい加減ムカついたので、「腹が痛い」とか適当なことを言ってズル休みしてみた。夕方の四時くらいになるまで散々寝腐って、起きておめでたいカタギの人間どもが働いている中で、独りセンズリに興じるのは、たまらない背徳的な快楽だったぜ。ざまぁみろ!ってよ。 


 先日のクソ映画の日は、本当に不作だったぜ。だもんで、一本目は「墨攻」へ。まぁまぁ。やはりテーマを絞ってソリッドな城攻めの話にした方がよかったと思う。やや散漫。でも、原作とは別に、墨家の提唱していた哲学(非戦・兼愛)というのは、戦国時代にあって全て綺麗事として消費されてしまう思想だったのかも知れない。攻められて墨家に救いを求めた王のしたたかさが全てを象徴している。時代時代で優れた思想は必ずあるものだが、それが時代とマッチしていなければ評価されることはない。今の俺の価値観では墨家の思想とは決して綺麗事ではないのだが、この時代にあってはそういう評価をされざるを得ない先鋭があったのだ、と言うことを伝えたかったのであれば、この映画化は成功だろう。ただ、カタルシスはない。「シルミド」司令官のアン・ソンギは格好良かったけどね。
 

 二本目は「ドリームガールズ」へ。いや〜、凄まじい出来!「愛についてのキンゼイ・レポート」と同じ監督だけあって、実録モノへのディテールの徹底はハンパじゃなく、且つゲイでもある監督好みのキッチュさも満載で、今回のビル・コンドンの起用は全く問題ない。さらにはミュージシャン映画では不可欠で、「Ray」では大いに不満だった最後のぶっちゃけ感を大爆発させてくれてる。こうして聴くと、「Ray」では口パクだったジェイミー・フォックスも本当にいい声しているんだよな〜。力でねじ伏せるかのようなビヨンセの美貌も強烈だが、何といってもジェニファー・ハドソンの、痴話喧嘩さえもドラマチックに昇華させる一世一代の熱演には本当に圧倒される。俺はブラック的にはこの位のボリューム感が肉体にないと肉感的とは言えないと思っているので、欲情の面でも大満足ながら、娯楽のツボを全て抑えた計算には、史実にとやかく言う奴の口もつぐませる説得力とパワーがあると思う。
 

 三本目は「DOAデッド・オア・アライブ」へ。もう、実は観る前から分かり切っていたことだが、やっぱDOAが一番よかった!イイに決まっている!そりゃ竹内力哀川翔の「DOA」だって最高だもんな!それは別としても、これは、ブサイクは出て来ねぇし、その割には全員ビッチばっかだし、ケインも想像以上に大暴れで、デヴォン青木の出番も超多くて、俺はこの娘を正直不細工だと思ってるんだが、美人だがブサイクだかよく分からない女こそが本当の美人なのではないか(つまり気になってしょうがなくなる)と言う観点では、デヴォンちゃんのPVと言ってもイイ位その無表情でもっさりとした演技が満喫できる上、日本のこうした同質の低脳企画とは一線を画して、それでも真のアクションの専門家を配した、アクションへの本気の姿勢が脱帽だぞ!女の子のもやる気マンマンだ。しかも、最も重要なのは、観てると本気でバカになってく感じがして最高なんだ。そして何回でも観てどんどん自分が馬鹿になっている感覚が最高なのだよ。映画というのはもうこういうモンしか要らないんだということが、昨年の「スネーク・フライト」に続いてよく分かる。早くも今年のベスト10入りは確実。もう、百回位繰り返して観たいな。


 いい映画の判断材料とは、

一、爆発の回数、
一、時間内に殺される人数、
一、発射される弾薬の数、
一、出てくるオッパイの数、

 それだけなんだよ。他には何もない。
知ってた?知らなかったら、忘れねぇように、その身体に刺青でもしておけ!
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