人並みに戻った、クソのような連休、その内訳の一部。

　まるまる二年に渡って、シフト勤務のクソ仕事のために俺自身が放棄してきた休みが若干の協議の末手に入り、ちょっぴりカタギの休みを味わおうと、ゴールデンウィークはついでに5/2も休みにしてみたりした。でも結局全部予定あっての休みなんで、いつもの無為を楽しむ休みじゃない。

　5/1は映画の日。映画についての駄文を書き殴る場を失くしても、俺とその世界の唯一の接点の気がして。今も行き続けている。まぁ、麻薬だよな。当たり外れが多くてもやめられない。映画に触れていると、自分が文化的な生活をしている気がして、いまだに止められないってヤツだ。安いしな。
　そんなこと言っていても寝坊して、本来一番行きたかったキム・ギドクの新作「サマリア」は間に合わず、別に行きたかなかったんだが、急遽ジャームッシュの「コーヒー＆シガレッツ」に。まあ、例の如くダラダラとオフビートなノリってヤツだ。笑えなさを笑うというか、間の悪さを笑うというか、俺はこういうの本当は好みじゃないけど、笑えるところもあったし、観ないよりはマシだ。乾いた魂には、その実体がないから、それを誤魔化すのに常にエサを与え続けなくちゃならない。でもイギー・ポップとスティーブ・ブシェミはいいね。

　毎月自分ではタイムスケジュールが立てられないと同行してくる元同僚は体調悪いとのことで欠席。最近ずっと調子悪いようなので、無理しない方がいいんじゃないかと。無理されても足手まといになるので。映画の日+連休+日曜って混むの分かり切っているので、余裕持ってスケジュール組んだが、映画なら何でもいいってワケじゃないし、その分隙間が大きくなってしまったので、多分耐えられないのではと思っていたし。ハードな苦行だよ。やっぱ。

　次は「隣人13号」。井上三太は好きでも嫌いでもない。馬鹿なガキが神格化しているのはどうかと思うが、とがったモノを描いているのでどっちかと言えばいいんではないでしょうか。だからといって実写映画になるのとは別だが。映画は結論から言えばクソだな。映倫とやり合ってる、みたいな噂があったんで、多分折れてこうなってしまったのではないかと思うんだが、復讐は最後までやり遂げないとダメだろ。どんなに残酷だろうとそれを最後まで見せろ。残酷じゃない復讐なんてないんだから。真の韓流、パク・チャヌクを見習え！復讐される側を、実に低能で不快極まりないキャラ（要はイエロートラッシュであるヤンキー）で演じていた新井浩文が良かったのに勿体ない。可哀想だよ。中村獅童は普通。

　その後、道玄亭で冷やし（これだとニラが入っていない）肉弾麺を食ってから、「サーティーン」。良くある転落モノだが、エヴァン・レイチェル・ウッドが観たかっただけ。あの年齢であの完成度のある美は貴重だよ。主人公が自傷に走る部分以外は共感ゼロ。ガキがグレるだけの話だからな。ピアッシング描写も含め、甘い甘い。親に迷惑掛けるなよ。お袋やってるホリー・ハンターのマン毛より、主人公の兄貴や友人など、実写版「サンダーバード」繋がりのキャストが多いのが気になった。
　
　最後は「キャビン・フィーバー」メシ食えなくなるくらいグログロで不条理かと思ったら、結構普通。全然メシ食いながら観られる。監督はデヴィッド・リンチに見いだされたとのことだが、これが映画の限界なのか・・・。奇病に感染したかも知れない女とセックスした主人公が、チンポにリステリンかけて消毒するところだけ爆笑した。結局今月は当たりなし。

　その足で下北行きつけのバーに行き、飲み、勤務が明けた従業員の方々とさらに飲みに行き、取るに足らない内輪のいざこざを眺めて朝から渋谷でカラオケ。帰宅は5/2の10時頃。寝ないはずがそのままぶっ倒れ、夕方に約束していたので実家に顔出しに帰る。2月に銃刀法違反で逮捕されたので、立て替えてもらった罰金を返還するためでもある、大事な用事。久々の実家のビーフシチューとなめこ汁を堪能。
　一泊し翌昼5/3、駅で買った「ふかひれおにぎり」と「豚丼おにぎり」食いながらヤサに戻り、PCメンテに来てくれた友人と、初訪問の友人を迎える。PC絡みには付き物のアクシデントが多発し、結構な時間をかけ、HDとCD-R増設いただく。メシをおごると言っていたが、今度おごってくれ、と言う話になっていた。また来てくれる、と言っていたが、今回もそう言ってくれて二年ばかり経つので、不安ではある。CD-Rなどは彼から買ったものとは言え、「テメエで勉強してつけろ！」と言われてしまえばそれまでなんで、感謝か。んでようやく飲んだくれてここに至る。明日はようやく本当の休みだ。そして今週いっぱいで終わる「サマリア」、寝坊しないで行かねぇと。