ヤクザと、演歌と、刺青と、その考察。

 大高宏雄著「仁義なき映画列伝」を読了するが、悪評通りの中途半端な内容。あからさまに裏を取らずに書いている箇所かいくつか見受けられた。こういうトンガった企画はそれだけにキチンとやって欲しい気がする。この手の映画は、観客一人ひとりがその過ごす日々の暗黒を燃焼させる為の装置なんだ。俺もその為にこうした反逆の暗黒映画を必要としている。安易に手を出しておとしめんなよ。

 CD-Rで早速、(個人で楽しむ為に、)音楽CD焼きまくりだぜ。今のところ藤圭子(伝説の名曲+POPS COLLECTION)、森田童子(グッド・バイ+聖カテドラル聖マリア大聖堂録音盤)、梶芽衣子(梶芽衣子全曲集)などの暗黒歌謡目白押しだ。聞きまくって、二度とは戻れぬが、全ての悲しみから解放された、暗黒の世界の住人に早くなれるといいな。

 俺は長らく、カネが貯まったら次に彫る刺青は、ハンター・S・トンプソンのゴンゾー・ジャーナリズムのシンボルにしようと思って来た。だがカネの問題でなかなか実現できずに来たのだった。それが身辺を清算して、はや二年ほど経ち、ようやく現実味を帯びて来たところで、二か月ほど前にニュースにもなったが、猟銃で頭を吹き飛ばし、自殺してしまったんである。彼の思想は、結局自殺によって敗北してしまったと俺は受け止めたんで、急遽次の絵柄を思案せざるを得なくなった訳だ。ま、現実にはこれからどうなるか解らんけど、俺も気持ちだけは敗北したくはないし、縁起がよろしくないってのもあるしな。なんで俺は男としての憧れである、ドラキュラについての紋章を調査中。仁義なき映画列伝POPS COLLECTION藤圭子 伝説の名曲グッド・バイ東京カテドラル聖マリア大聖堂録音盤梶芽衣子全曲集