ズル休みなのか？これ。

　俺は体調不良で休む人間をズル休みと断じてきた。必ずしもそうであるわけではないが、大抵はそうだろうと今でも思っている。特に女。仕事は気力でこなすもの。社会人でいたけりゃ、男女社会参画が制度だけのものじゃないと思いたきゃ、己の意志と気合いだけでそれを守るこった！そんな風に。いまでもかなり思っているけどね。ところが今日なんぞは、ヘルニアを甘く見ていた。今までは寝違えの酷いバージョンって感じで、痛みはあってもそれなりに何でもやりこなせてきていたのに、起き上がることが出来ない。気力で、ふざけるな！と力を入れてもダメだ。枕元にあった携帯から何とかクソ職場に電話を入れて、起き上がれるチャンスを窺い、昼過ぎにスムーズに起き上がれるポジションを見つけ、ネットで調べた近所の整形外科へ直行。
　レーザー照射と、マッサ−ジでなんとか可動域が拡がる。結論は、横になっている時間が少なすぎるとのこと。分かっていても、要はゴロゴロしてろってことだから、なかなか改善は難しいだろ。でもそれで、全力で戦うことが出来る人間の資格を失った気がして、少し悔しい。これから俺は復活しないといけないのに。メチャクチャにされた人生が、これではメチャクチャにされたままだ。と悲観的になるのもいいが、まずはリハビリ、と思って、銭湯へ。
　いいね、ひさびさに暖まったよ。今日は季節に似合わず寒かったのもあって、長湯しちまった。浴槽のない生活では電気風呂なんてなかなか体験できるもんじゃない。
　心寂しいので、甘味が良いのではないかと思い、クレープとシュークリームをコンビニで買い、家路へ。そんで例のごとく飲んだくれて、二進法の生活に切り替える決意を今固めてるところだ。休みから仕事に切り替えるこんな時、効くのはキューブリックのフルメタル・ジャケットなんだけどね。仕事をするときに人間である必要はない。非人間的になることによって仕事を完遂するのだ。特にクソ仕事の場合は。