己が狂っても続ければこその修羅。

 結局今月は体調不良により二本。駄目だ、俺は確実に酒によって自分を殺そうとしている。止めるのか、止められるのか、解らないにしても、決断はしなければならない。それでも壊れていくものは止めようがないから、呪いをかけた張本人のキチガイは、さぞ喜んでいることだろうぜ。

 一本目は、「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」。一見、改造日本車が出てくると言うだけで、エヴァ・メンデスも、デヴォン青木も、綺麗どころが出てこないのに、なぜこのシリーズの名が冠されているのかが分からないが、その疑問が氷解する瞬間が嬉しい。シリーズ通して観て来て良かった、って感じだ。しかもこれが単なる国辱映画に終わってないのは、確実に、欧米人からの憧れの目を持って描かれている東京がここにあるからだ。しかし、それでも魅力ある日本人の敵役というのが、千葉真一以外なぜ今の日本人の若手が抜擢されないのか。なぜアジア系で誤魔化されているのか。鳴り物入りで無理矢理話題にされた、北川なんたらという小便臭い女が、全く話に関係しない、いてもいなくてもいい扱いなのはなぜなのか、そこら辺を、腐れ日本人はよく考えた方がいい。

 二本目は、「ファイナル・デッドコースター」を観ることに急遽決めたのだが、結局のところは、タランティーノ/ロドリゲスが来年ブチ上げる「Grindhouse」の主役に決まったという、メアリー・エリザベス・ウィンステッドが美しけりゃいいんだよ。スチールで度々確認していたその美を、動画で確認したかった。事実美しかったし、彼女が老けてどういう姿になっていくかも容易に想像できる美しさだからこそ、時空を超えてその美しさを堪能できた気がする。笑顔より、苦悶している顔の方が確実に美しい顔もある。彼女はそちらの美人。それに、このシリーズは話は毎回どうでも良いだろ?死に様に関しては後頭部にネイルガン乱れ撃ちは評価するぜ。
 あとは、とうとうPTSDと診断されてしまった、俺というキチガイ(ミイラ取りはミイラになった!)の中に、もやもや浮かぶ雑感で埋める。

 俺が世界の全てから敵意を向けられていると思っているのは、俺が全世界に対して敵意を放っているからだ。俺が世界から愛されていないと感じるのもまた同じ理由からだろうし、そもそも世界から愛されている奴なんかいやしない。と自分に言い聞かせている。ワイルド・スピード [DVD]ワイルド・スピードX2 [DVD]ファイナル・デスティネーション 特別版 [DVD]デッドコースター/ファイナル・デスティネーション2 [DVD]