暴力と闘争へ追い立てられる人類=自壊?

 先日葬儀後帰宅したところ、「フェイク」のパチーノみたいにジャージを着てくつろぎながら観たい、NHKの良質な動物ドキュメンタリーで、敵対する群れの子供を捕らえたチンパンジーが、みんなでよってたかってバラバラにして、モリモリ食ってたね。果物でも食うみたいに。「死霊のえじき」のクライマックスかと思った。敵がいない時は、定期的に自らの群れの子供をこうして食うそうで、全くもって原因は謎とのこと。葬式疲れも吹っ飛ぶ衝撃映像だが、逃れられないと一見思えて過呼吸に陥っていた実家にいるよりは、こうした自由故の殺伐が心地よく、症状も一気に回復する。恐らく、都会の孤独が、俺自身に一見そう思わせているだけだが。多分血からは逃れられないんだろう。そうは言っても、彼らチンパン君どもの、こうした行動が人間に進化できなかった境目なのか、それとも人間に近いが故にそうした行いをするのか、俺は後者だと思う。こいつらの中には同性愛者も多いみたいだしな、つまり人間的ってことだ。


 馬鹿な腐れ女が、離婚するまで我慢していたオマンコが我慢し切れずに、離婚後たったの300日も我慢できないで、金をくれるからか、気持ちいいオマンコが出来るからかよくわからんが、とにかく生中出しのオマンコしたせいで、いわばテメエの性衝動の節度の無さが原因で、出来たガキの定義だ何とかで法律を変えさせるのを止めさせましょう。そんなことテメエで何とかしろ!といっても、そういうオマンコが我慢できない、まさに腐れオマンコのビッチを軽蔑することしかしないんだけど。本当にそんなすぐ、生中出しをする必要があるのか自体を、よく考えるべきだろう。少子化だとか何とか言っても、それは先進国のことだけなんだし、余計な生命はもうこの世には必要ないんだから。にもかかわらず、離婚後300日も経たずに、生中出しを優先しているこいつらは、明らかに生中出しによるセックスの快楽を重視していると見て1000パーセント問題ない。「親の因果が子に報い〜」ってのは、“son of a bitch!”、まさにこういうことだ。


 数日前、クソ職場に向かう途中、染色体は“XX”と思われるババアが、すぐ近くにいた男にイチャモンをつけていた。俺はその男がブチ切れ始めてから気付いたんだが、「あぁ!?フザケンなよ、触ってねぇよ、馬鹿野郎!」と言ってた所を見ると、電車内でもないのにその自意識(自慰色)過剰ババアは、ホームでお手前が触られていると思ったらしい。しかもババア。しかもデブ。しかもブサイク。男が色めきだって、怒鳴り声を上げたより、そのババアの顔が「日野日出志・ショッキング劇場」であった。フリークス。奇形。男がリンチやホドロフスキーならばやむを得ないが。でも、ああいう才能ある方なら別ですが、そのご尊顔は“紅萬子”さんに激似で、ヘアは、クソと同じ色をしたマッシュルームカットみたいでした。もっとお歳を召して(いるように見え)て、もっと肥えていらっしゃいました。そして、クソと同じ色をしたコートをお召しでした。俺はすぐ目の前にいたその男に同情したね。「俺は分かっている」と、肩に手を置いてやりたかった。そして男は、その顔面不具者を、公衆の面前でボコボコにすりゃ良かったんだ。誇りの為には。理由は、後述。まぁ、そうしても、しなくても、こいつらもチンパンジー。暴力的だ。それしかない。人間もそうだ。その理由も書くから、ヒマ人は今回も最後まで読んでね〜xx(先日、リア・ディゾンに転生した夢を見たので、それ風に書いてみた)。みんなも、朝“南北線”に乗るとき、以上の人相書きには気をつけよう!特に混んでいるからな。


 先日はワーナー・ブラザーズさんの御招待で、「ハッピー・フィート」試写へ。一見ファミリー向けの動物ミュージカルに見えて、監督はジョージ・ミラーだからね、一応行っておかないと。というか、むしろ、「ベイブ」や「〜2」の先例があるだけに、決して侮ってはいけないのだ。そしてその見立ては一応的中した。歌って踊るペンギンとかよりも、歌えないせいで群れを追放され、同じようなアウトサイダーたちと出会い、魚が獲れない原因を探す旅に出る。その先は、やはり野生と荒ぶる自然が支配する凶暴な世界だ。ゾウアザラシやシャチの凶暴さ、そしてもっと凶暴な存在の発見。一応の収束は迎えるが、安易なハッピーエンドを拒絶する姿勢。やはり、ジョージ・ミラーはこの作品でも“闘争”を描いている。現時点では立ち消えになった「マッドマックス」の続編にあったアイディアは、この作品に投影されているのだろうか?万一されていなくても、監督の闘争心が死んではいないことが確認できる作品だ。ナメんなよ。


 そして立て続けにワーナー・ブラザーズさんの御招待で、「ラブソングができるまで」試写へ。これは相当な拾いモノだよ。80年代というものを徹底的に茶化して開き直って、ダサかった事を認めて、それを美化する方向ではなく、徹底的に笑いのめす方向で完成度を高めている。それは現在への暗な批判にも繋がり、現状受けているモノを有り難がっているだけだと、後でどんなに恥ずかしい思いをするかと言うことも示している。日本のどこかの腐れ90年代にしがみついている奴らとは、着眼点が似ているように見えて、明らかに逆の方向から始まっているのだ。そこの落ちぶれた80年代ポップスターにヒュー・グラントを持ってきたところ、ダメ男の役を選ぶ嗅覚は人一倍のヒュー・グラントがそこに自らあること、その融合が何とも嬉しい。ラブストーリーなんて、取って付けたようなもんで、本作の眼目はその彼が全盛期だった頃のバンド“POP!”の曲や偽のPVが楽しめればいいんだよ。実に“WHAM!”的じゃないか。グラントはアンドリューなんだ。そして俺は、生まれて初めて自費で買ったテープが“WHAM!”と来ている。評価が甘くなるのも無理はない。時にはダサいのも最高だぜ!


 さらに一観客として、まだオープンから1年も経ってないシネマート六本木へ、「相棒/シティ・オブ・バイオレンス」鑑賞に。これは本当に凄いだろ!ドニー・イェンの新作が、「かちこみ!」とかしょうもない邦題になってしまったが、これぞまさにカチコミ。今の水谷豊にはこんな真似できない。
 結局、人間、口では法治国家とか綺麗事言っていても、目の前に迫っている問答無用の暴力が迫ってきたら暴力で解決するしかないんだ(学園バイオレンス劇画「男組」参照)。こうしたメッセージを込め、復讐するべきであるならば、自らの誇りの為に復讐するしかない!と、徹底的に暴力に訴えた姿勢は素晴らし過ぎる。
 何より主役たちのルックスが年齢も含め(片桐竜次似の兄貴分・40歳、弟分・33歳)、今の日本映画で(特に暴力・アクションのジャンルにおいて)主役を張れるレベルではないのが特筆なのだ。もちろんこれは誉め言葉で、美男美女しか出てこないアクションやヴァイオレンスは一切無意味だと言うことを、弟分の役者兼監督の、リュ・スンワン(俺とタメ歳)はよく分かっているようだ。それに韓国映画(とその観客)がまだ健全であることがよく分かる好例である。その分、恋愛映画には美男美女を出したきゃ出せばいい。実際そうしているけど、そこばかりがクローズアップされるのは問題だ。なぜ韓国映画が盛況なのかの理由を探るには、こうした部分に目を向けないといけねぇよ。
 それに、過去の監督作「ダイ・バッド」や「ARAHAN」なんかを含めて、監督のアクションのこだわりを見ると、むしろ前作「クライング・フィスト」の方が、実話ベースなだけに、リアリズムに徹した異色作だったことがよく分かる。こちらは、暴力には痛みを、アクションにはケレン味を、その振り分けがバランス良く配置され、ちゃんと機能している。死ぬべき人間は必ず殺すのは正しい。ただ、その必然性として、口で脅して本当に実行しない描写があるのは残念でもあった。「足首を切断する」と脅しているなら本当にやらなきゃ。そこにドラマが生まれる。
 それでいて、恐らく「ウォーキング・トール」(もしくは、そのリメイク「ワイルド・タウン/英雄伝説」)と、「男たちの挽歌2」をミックスし、さらには「友へ/チング」を連想させるような、無表情だが無条件に命を擲つ“男の友情”をテーマにしているセンスの良さ(プラス、韓国ヤクザ独特の刃物捌きの美しさ)。どうせ最後の殴り込みは「キル・ビル」の模倣なんじゃないか?という馬鹿の批評を拒絶する絶妙なバランスだ。つーか、「キル・ビル」自体が手本にしている映画がヤクザ映画なんかを含め、互いに同じなだけで、決してパクりではないとここに断言しておこう。暴力映画死ぬほど見ていればそれは分かるぞ。
 加えて「ウォーリアーズ」や、観るたびに食欲の湧く「アンタッチャブル」、前述の「男たちの挽歌(誰が何と言おうと、特に2!)」などの過去の錚々たる暴力作品をいかに観ているかによっても、かなり楽しみ方が変わってくるので要注意。時折出てくる、あり得ないド派手なファッションセンスなどは「仁義なき戦い」の登場人物(特に小林旭)を彷彿とさせる。知らない奴はそれなりに、知っている奴はより深く、楽しみ、興奮できる暴力大作だ。韓流、韓流というが、犯され願望の強いババアにしか理解できない韓流があるように、名画座で仕事をサボっているような男にしか分からない韓流もある、ってことだ。フェイク エクステンデッド・エディション [DVD]死霊のえじき 完全版 [DVD]毒虫小僧 (ヒットコミックス ショッキング劇場)ベイブ [DVD]ベイブ/都会へ行く [DVD]マッドマックス [DVD]マッドマックス2 [DVD]マッドマックス?サンダードーム? [DVD]ザ・ベストダイ・バッド 死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか [DVD]アラハン [DVD]男組 (1) (小学館文庫)クライング・フィスト 泣拳 デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]ワイルド・タウン 英雄伝説 特別編 [MGMライオン・キャンペーン] [DVD]男たちの挽歌2 [DVD]友へ チング [DVD]ウォリアーズ [DVD]キル・ビル Vol.1 [DVD]アンタッチャブル(通常版) [DVD]仁義なき戦い 代理戦争 [DVD]